夢の中で見た物語を、

文字を打って残しました。

 

暗い寝室で携帯を見ると眩しくて、

片目ずつ瞑りながら書き終えました。

 

けれど喉の奥の方に、

残った何かがあったんですね。

 

それはキシリトールガムを

飲み込んでしまったような

小さな諦めでした。

 

眠りのための贈り物は、

今にも消えて行くようでした。

 

きっと二度と思い出すことが出来ないのです。

 

形にしておこうと思ったのですが、

ピンクのモヤは、

また別物のように思えます。

 

玄関に炊いた米を置いて、

砂がついたそれを洗って食べるような心地で追っているものですから、

どうもはっきりしないのです。

 

結婚式のビンゴ大会で

25色に煌めくティッシュを当てた夢や、

 

1ヶ月が96日もある夢、

いなくなった誰かに会える夢。

 

朝の訪れにまどろみながら、

 

今日も1つ大事なことを

忘れて生きて行く心地がするのです。

 

 

 

227×158

キャンバスに油彩

2019/棚村彩加

Tomorrow never comes

227×158

oil on canvas

2019/Ayaka Tanamura