エッセイ

朝の訪れにまどろみながら

親愛なるあなたへ

朝起きたら座布団の上で丸まって寝ていました。疲れて横になってしまったのですね。同居人が毛布をかけてくれていました。

その同居人が少し離れた所に寝ているのだけど、他人の寝息や布団の擦れる音というのはとても心地がいいですね。ずっと聞いていられるような綺麗な音でした。あまりに可愛い息遣いだから、こっそり手を繋いじゃおうかなぁとか思ったけれど、明日の楽しみに取っておこうと思います。

朝の訪れにまどろみながら、今朝の原因のカルーアミルクを飲み干しました。そのままマグカップを洗って、イスに座って、ストーブを点けて、あなたに手紙を書こうとしているわけなんだけど。さて、君が元気そうで何より。

あなたと寝たのはいつだったかな、懐かしいなぁ。君が私のアトリエに来てくれてそのまま一枚のブランケット分け合って寝ちゃったんだっけ。あの時、君が隣に寝ているっていうのに全然緊張しなくてさ。恋人みたく寄り添って腕を回してみるんだけど何だか自然すぎるんだよね。君は一生モノの親友だ、前世だって一緒だったと思うし、来世もきっと一緒だよ。だけどどうしてかな、仲が良すぎて同族嫌悪、2日一緒にいたら絶対飽きる。

そちらは海が見える場所なのですね、こちらは山しかありません。ポケモンGOをしてもイノシシしか出ないんじゃないかな。

君の家は30秒で海が見えるとのことですが、砂浜に家建てたんですね。それとも崖かな?もしかしたら山のてっぺんから海を一望できるのかもしれませんね。

綺麗な景色を愛する人は、その人自身が美しいと言います。

一日中太陽を見る仕事といえば、今年の「小学生男子がなりたい職業ランキング」1位の職種じゃないですか。みんなの憧れの職種に就けるなんて沢山努力されたのですね。あの仕事は簡単そうに見えるけれど実は屈強な精神を兼ね備える必要があると聞いています。ただ座って人生の大切な時間を消耗するように太陽を見るのは大変ですよね。

うみびこという言葉を、私は初めて聞きました。そんなものがあるのですね。海好きの君には申し訳ないけれど、私は海が苦手なんです。特に夜の海、あれだけはどうしても好きになれない。

夜、真っ暗な海の中を覗くと、底なしのように暗くて吸い込まれてしまいそうだからです。

ちなみに君には話したっけな。ワカメの話。

夜の海が真っ暗に見えるのは、夜間にワカメが増殖してるからなんですよ。もう海いっぱいに!たくさんのワカメが!

でも大丈夫。黒々としたワカメの海は、お昼頃には透き通った青に戻っています。朝方にワカメ業者の人が収穫をしてくれていて、お昼には市場で売り飛ばすそうです。

私はそろそろ朝ごはんでも作ろうかな。ワカメはちょっと怖いので、今日のおみそ汁は大根とジャガイモを入れてみようと思う。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です